活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手をそれぞれピックアップします。
昨年の池田浩二はグランプリを含め5度のSG優出、賞金ランキングもトップ6入りを果たし愛知支部が誇るトップレーサーとして大活躍を魅せた。今年も記念戦線などでの活躍に期待が高まる中、初戦の当地正月レースでまさかのフライングを切ってしまった。その後は結果がでなかった池田だが、2月初戦のGⅠ東海地区選手権で本来の実力を発揮した。
地元愛知の蒲郡で開催となった今年の東海地区選。愛知・静岡・三重支部の強豪がそろう今大会のドリーム戦で池田は2月初勝利をマーク。その後も大外6コースからの勝利など好成績を収め、予選トップ通過を果たすと準優勝戦でも地元愛知のイン屋・赤岩善生の前付けから逃げを決め、ポールポジションを獲得した。
地元ファンの期待を背負った優勝戦では6号艇の赤岩が前付けを仕掛け5対1の進入へ。レースは3コースの菊地孝平がトップスタート、さらには2コースの地元・北野輝季がスリットを覗かせるも1コースの池田は1周1マークを冷静に先マイ。他艇の攻めを振り切りバックストレッチで先頭に立つと独走劇を披露しVゴールを決めた。地元ファンの声援に応え、今年初V&3度目の東海チャンプとなった池田だが、2月の活躍はこれだけではない。
地区選が終わり、次に池田が出場したのは正月レース以来の当地一般戦。フライングのリベンジとなる今大会で池田は3連対をキープし予選をトップ通過。準優勝戦ではチルトを3度に上げた5号艇にまくりを決められるも道中で追い上げなんとか2着で優勝戦に進出。そして4号艇からのレースとなった優勝戦は3号艇が1周1マークでまくりを仕掛けるも1号艇がブロック。2艇が流れたところを池田がまくり差し正月レースのリベンジを果たすVゴールを決めた。
地元愛知で連続Vと2月は大活躍の池田。その池田が掲げる今年の目標はSGでまだとっていないオーシャンカップとチャレンジカップのタイトルをとること。GⅠタイトルを獲得した今年、更なる高みを目指し大きな目標に立ち向かう池田の走りを見逃してはならない。
今月のおっかけフレッシュスターは、前月選出された前田篤哉の弟・前田滉だ。滉は2023年前期に初A1級に昇格すると後期も成績をキープ。その年PGⅠヤングダービーでボートレース界史上初の3兄弟同時GⅠ出場や群馬支部の女子レーサー・山崎小葉音との結婚など記念すべき一年となった。一方で6月当地のGⅢと1カ月後の7月多摩川でフライングを連発。F2となったことで成績を大幅に落としてしまい2024年前期はB1級まで降格した。A1級復帰に向け、F休みが終わってからは舟券に絡むレースが増加。さらに今年の1月には当地で準優勝の活躍を魅せた。そして翌月の2月、滉は更なる活躍を魅せる。
舞台はボートレース浜名湖の名物レース・オールB級戦。滉にとって浜名湖はトップレーサーの峰竜太を6コースからまくりVを決めた思い出の水面である。この好相性の水面で滉は初日のドリーム戦で5コースから勝利を収めると、そこから予選全レースでオール1着をマーク。圧倒的な成績で予選トップ通過を果たすと、準優勝戦では好スタートから逃げを決め、ポールポジションを獲得した。
久しぶりのVをかけ挑んだ優勝戦では、1コースから0台前半のスタートを切り1周1マークを先制。ターンで2号艇の艇が浮きあおりを受けたものの、なんとか踏ん張りトップでバックストレッチを航走。その後は後続との差を引き離し見事昨年5月以来のVゴールを決めた。今節の滉はオール2連対を達成。さらに1着本数8本とまさに圧巻の強さで大会を締めくくった。
現在、滉の2024年後期審査期間の勝率は7.02。期間の終了まであと2カ月だがA1級復帰はもちろん、自己最高成績を更新する勢いだ。しばらく一般戦のみの参戦となるがA1級復帰をものにし、ゆくゆくは記念戦線での活躍に期待したい。