連載 ★ 追っかけレーサー

活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手をそれぞれピックアップします。

2025

 2月は各地でGⅠ地区選手権が行われ、愛知支部からも実力者が多数出場したが、強豪同士の対決ということもあり、多くの選手が苦戦を強いられた。そんな中、当地で行われた一般戦で、三浦洋次朗がデビュー13年目にして初優勝を達成してみせた。今回はそんな彼の優勝戦での活躍を振り返っていきたい。
 三浦は優勝戦を5号艇で出走。A2級の同格の選手が舳先を並べるなか枠なりでレースが始まるが、三浦はスタートで他艇に少し遅れをとってしまう。だが、1周1マークを内から差し、トップ集団に食らいついて見せる。バックストレッチで怒涛の追い上げをみせた三浦は、1周2マークで荒波にもまれながらも、2号艇・為本智也との首位手争いに持ち込む。内側から首位を狙う1号艇・植田太一が迫るが、三浦は2周1マークの巧みなターンで植田と為本を置き去りにしてみせる。艇間が開き、レースはそのまま521で決着。三浦はデビュー13年目にして悲願の初優勝を達成してみせた。スタートで少し出遅れたのは前出の通りだが、今回三浦はモーターの引きもあまり良いとは言えなかった。しかし、それでもオール3連対を決め、さらに出遅れのハンデがあってなお優勝することができたのは、ひとえに三浦の優勝への執念とこれまでのボートレーサー人生で培われた確かな技量があってのものだろう。
 愛知支部ではほかにも、A2級の松竹大輔が当地の2月一般戦において、オール1着で完全優勝を成し遂げている。A1級で輝かしい成績を持つ選手はごまんといるが、A2級勢も負けてはいない。特に三浦はA1級だった経歴を持つことから、なんとかしてその座を奪還したいところ。今回の優勝が彼の大きな自信になり、今後のレースでも勝ち星を連発することに期待だ。

今月の追っかけスター!

○:準優出
●:優出

  • 2/1大村
  • 5
  • 2/8~11常滑
  • 213233
  • 2/16~20若松
  • 1転2432515
  • 2/28三国
  • 34
2025 2月28日時点
  • 常滑

 今月のおっかけフレッシュスターは前田翔。当地での初出走からかなりの早さでB1級、A2級と昇格していき、8期目にはA1級に昇りつめるという怒涛の成長を見せている選手だ。現在はA2級に甘んじているが、それでもなお6点勝率を4期にわたって維持している。そんな彼だが、2月は3度目のVに向けて大奮闘しており、今月だけで2度の優出、F休み前の12月桐生一般戦を含めれば3連続で優出を果たしている。今回はその中でも好成績を残したといえる、鳴門一般戦・準優勝戦での活躍を振り返っていきたい。
 まずは1着を決めてみせた準優勝戦の舞台。2号艇から出走した前田は、レースが枠なりで始まる中コンマ14のまずまずのスタートを切り、1周1マークを無駄のないターンで回って内から差しを決める。1号艇・鈴木智啓と3号艇・森悠稀が外から猛追してくるが、前田は首位奪取の一歩を踏み込ませない。1周2マークのターンを堅実に決め、2周ホームストレッチに躍り出た前田は台頭してきた4号艇・興津藍をものともせず首位を確実なものにする。レースは243で決着。前田の実績が偶然ではなく、必然的なものであることがわかるレースだったといえるだろう。
 優勝戦でも前田は2号艇から出走したが、準優勝戦で火花を散らした相手である6号艇・興津藍のリベンジに敗れ、惜しくも準Vという結果に。だが、優勝戦で見せた1周1マークの差しや、興津に猛追をかけ、ホームストレッチで先頭2トップを行く様は、彼の技術力だけでなく、勝利への執念深さも感じられる。彼がA1級に戻って優勝数を増やし、GⅠの舞台でも活躍する選手になることに期待だ。技術・メンタルともに進化を続ける彼の飛躍には一目置いておくべきだろう。

追っかけフレッシュスター

○:準優出
●:優出

  • 2/7~12鳴門
  • 44112345
  • 2/18~21唐津
  • 12342
  • 2/27~28住之江
  • 241
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