活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手をそれぞれピックアップします。
今月のおっかけスターに指名するのは細川裕子。彼女の12月の成績を見ると、出場したすべてのレースで優出、その決め手となった準優勝戦も、丸亀GⅢオールレディースでは1着、桐生の一般競走では2着で通過するなど、好成績を残している。誇らしい成績は多くあるが、中でも目を惹くのはなんといっても12月末に行われた蒲郡PGⅠクイーンズクライマックスでの活躍だろう。今回は細川のクイーンズクライマックスでの活躍を紹介する。
クイーンズクライマックスでは、3日目の第11レースから優勝戦への切符をかけて1選手あたり3回のレースが行われる。トライアル初日、細川は3号艇から出走して舟券に絡む3着を奪取。コンマ09のスタートを大舞台で決めてみせた細川だが、続くトライアル2日目は惜しくも4着。そのレースは外枠の5号艇・遠藤エミと6号艇・藤原菜希がレースを制する波乱の展開となった。
しかし、最後のトライアルで細川は強豪女子を相手に1着を手にしてみせる。レースはトライアル3日目の第11レース。3号艇から出走した細川はコンマ14という悪くないスタートを切る。そこから1周1マークで速攻を仕掛け、あっという間にバックストレッチに躍り出る。2番手には渡邉優美がつき、その後方では4艇の熾烈な3番手争いが繰り広げられるが、そんななか細川は悠々と1着でゴール。翌日の優勝戦への期待が高まる一戦となった。
そして一番の大舞台であるクイーンズクライマックス優勝戦。細川は3号艇からの出走。トライアル3日目に劣らず、細川は1周1マークで鋭い速攻をしかけるが、それを制したのは1号艇の遠藤エミ。細川がバックストレッチで猛追をしかけるが遠藤エミには一歩届かず、1周2マークで首位をつかむ希望を絶たれてしまう。しかし、そのまま細川は3番手の4号艇・三浦永理の猛追を振り切り、2番手を確実なものにする。着順はそのまま変わらず、細川は2着でゴール。女王の座に座ることはできなかったが、年末の大舞台で最強クラスの女子陣に打ち勝って優勝戦に出場し、2着という結果を残したのはかなりの大活躍だったといえる。しかし、彼女にとってはこの2着はとても惜しいものだろう。2025年の彼女のリベンジに要注目だ。
今月のおっかけフレッシュスターは横田海人。”うみんちゅ”を自称するという茶目っ気があり、写真からも陽気な印象を受ける横田は、東京支部の國分将太郎がジェットスキーのチャンピオンの経歴を持ちながらボートレーサーに転身したというエピソードを知ったことで、ボートレースの世界に興味を持ったのだという。そんな彼は、12月末の平和島のレースで初1着を達成した。今回はそのレースを紹介する。
レースは平和島最終日第1レース、4号艇からの出走。外枠にA級の選手がいるなか、なんと横田はコンマ12のトップスタートを切る。そして、横田はそのまま1周1マークで勢いよく速攻を仕掛け、真っ先にバックストレッチに躍り出る。エース機を引いたという横田は、安定した航走とモーターの勢いで後続の艇を突き放し、首位を独占。そのまま横田は危なげなく1着でゴール。年の瀬に、記念すべき初勝利を飾る嬉しい結果となった。
水神祭では、横田は平和島の陽気に照らされながら笑顔で観客に手を振る。水面に投げ入れられても笑顔を絶やさない彼の明るさが、他の選手にも良い影響を与えるだろう。