活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手を
それぞれピックアップします。
今年の坂元浩仁は波に乗っている。昨年は9優出1Vで、ここぞという時に勝ちきれなかった印象だったが、今年は1月びわこの優勝を皮切りに3、4、10月に各所で優勝を飾り、勝率を稼いできた。
そして11月、場所は桐生。この地は直近2節で優出し好相性でありながら、制覇できていなかった水面。今節も9戦6勝で順調に勝ち進み、ファイナルステージ2号艇の枠をつかんだ。迎えた優勝戦、唯一コンマ20台と少し遅めのスタートを切った坂元だったが、1号艇の地元・久田敏之がイン逃げ態勢に入った隙間をズバリ差し切り、1周2マークで単独首位を確立。勢いそのままにゴールイン。冷静な判断からのターンは実に見事で、「勝つ」ことへの強い意志がうかがえる走りだった。
この優勝により11月末時点で、10優出5V。来年3月に開催されるSGクラシック(戸田)を確実なものにするには、もう1優勝がほしいところ。12月31日の選考期間終了までひた走る。
今年11月に愛知支部へ加わった18歳の前田滉。あどけない表情とは対照的に、デビューからアグレッシブな走りを見せている。デビュー日の初日第1レース6号艇から出走した前田は、10歳以上年の離れた先輩5名を相手に奮戦。最終周回まで2号艇・寺本武司と競り合い、3着でフィニッシュ。道中の走りにバタつきはあるものの、初戦とは思えない冷静なハンドルさばきで高配当に貢献した。さらに次節の尼崎では節間11戦をすべて6コースから出走し、まくり差し攻勢で2着4回と大健闘した。
自身の長所を「負けず嫌い」と語る通り、攻めの姿勢は一級品。やまと学校卒業時の目標は「3年以内にA級に上がる」と述べているが、もっと早く昇級できそうな雰囲気さえ感じさせる。まずは水神祭に照準を定め、精進だ。