活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手を
それぞれピックアップします。
2018年の女子レーサーの頂点を決める平和島G1クイーンズクライマックス。この決戦に、愛知支部から唯一出場したのが細川裕子だ。前節の蒲郡ではオール3連対で2018年初Vも飾り、完璧なリズムで勝負の地へ臨んだ。初日トライアルは大外6号艇も、道中での鋭いターンで追い抜き見事3着。その後も3着、4着と重ねたが、着順のわずかな差によって優出を逃してしまう。大舞台があと一歩のところまで迫っていたからこそ、誰より苦い思いをかみしめただろう。
SG初出場をも決めた2018年。その年の瀬で涙を呑んだ分、新たな年へはいっそう奮起して挑むはずだ。2019年はすでにG1東海地区選手権、G2レディースオールスターとビッグレースが待ち構えている。雪辱を誓う今年の細川は注目必至だ。
佐藤にとって、この2018年前半は苦渋を味わう期間だった。2013年11月にデビューし、7期目にしてA1級に初昇格。順調に成長してきたが、武器でもあるスタートが仇となり、フライング禍の影響で2018年前期はB1級へ降格してしまう。はやいタイミングでのスタートを封じ、忍耐の日々を強いられた。しかし、期が替わった5月からは心機一転。徐々に調子を取り戻し、2019年前期適用勝率は6.24を叩き出して一気にA1級へと返り咲いた。さらに、2018年12月の徳山戦では1着6本で優出。優勝戦は果敢に攻めたものの3着に破れるが、そのスタートタイミングはコンマ01。佐藤が自分の武器を取り戻した証だった。
A1級へ復帰した今の佐藤なら、いつ初優勝を掴んでもおかしくない。苦しんだ季節を糧に、初V、そしてさらなる高みへ突き進む。