活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手を
それぞれピックアップします。
レーサー歴20年目を迎えた柳沢一が多摩川グランドチャンピオンを制し、ついにSGウイナーの仲間入りを果たした。SG戦では優出3回目での優勝、まさに3度目の正直だ。
今年初SG戦となるグランドチャンピオン、初日第1レース開幕戦から出走した柳沢。どの枠からでも舟券に絡む安定した展開でオール3連対と予選をトップ通過。準優戦でもコンマ09のスタートで逃げ切り、絶好枠となった優勝戦。全艇スロースタートの中、なんとコンマ01のスタートを決めて先マイ。勝負強さを見せつけて、先頭を譲らず首位に。同期の萩原秀人と嬉しいワンツーフィニッシュを飾った。水神祭では師匠の原田幸哉や同期の中野次郎、愛知支部の面々が集まり水面にドボン! 本人より周りの方が喜ぶ、和やかなお祝いとなった。
この優勝により当地SGオーシャンカップへの出場切符を手に入れ、賞金ランキングも4位へジャンプアップ。オーシャンカップ前には当地一般戦に出走し、水面慣らしは申し分ない。「一走一走最善をつくす」と語った柳沢の言葉を信じて応援するのみだ。
「打たれ強さ」が自分の武器だと言う西尾亮輔。元々は高校からボクシングを始め、モスキート級でインターハイ3位。特待生で大学へ進学し、国体5位の実績を残す。そんな西尾は2007年ボートレース蒲郡のSGメモリアルを見て、ボートレーサーを志した。デビューから6年。最近では進入関係なく攻める思い切りの良いレースを見せている。
6月当地一般戦は、最終日の追加あっせんにも関わらず、2着1着と好レースでまとめた。続く津の一般戦でも初日から3着2着と舟券に貢献。2日目には1号艇A級固定レースで愛知支部の大先輩・天野晶夫の内を4コースから切り込んで1着ゲット。3日目予選最終日には1着が予選通過の条件となる勝負賭けレースで馬袋義則、天野晶夫が内に控える中、見事まくり差しを決めて予選を突破した。優勝戦は5着で終えたが、短期決戦での集中力と果敢な姿を観客に披露した。
6月勝率は7.25と勢いに乗っている。いつもにこやかな「西尾スマイル」に秘めた強いメンタルで、これからも豪快レースを連発する。