活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手を
それぞれピックアップします。
広島支部・上平真二との激しい優勝争いを演じ、見事制した池田浩二が約8年半ぶり、通算10度目のSG制覇を成し遂げた。今年2月のとこなめG1東海地区選手権優勝戦でのフライングによるG1あっせんがない中、年末の大勝負へ向けてわずかながらのチャンスを生かした。
舞台となった唐津SGグランドチャンピオンでは、ドリーム戦からシリーズリーダーをにおわせる戦いを演じていた。5号艇で出場した池田は、ほぼ横一線のスタートから展開を突いたまくり差しで先頭争いに名乗りを上げ、1周2マークで1着を獲得。今大会のスタートダッシュを決めた。その後も全3連対の活躍で予選1位通過を果たし、準優勝戦も危なげない逃走劇で優勝戦のポールポジションを獲得した。優勝戦は愛知支部から池田と柳沢一(5号艇)と赤岩善生(6号艇)が参戦。ほかにも広島支部から上平(2号艇)と、今年6月に開催されたとこなめ開設69周年記念競走G1トコタンキング決定戦覇者・山口剛(3号艇)、東京支部から中野次郎(4号艇)が勝ち上がった。優勝戦は赤岩が前付けを敢行して1236/45の隊形でレーススタート。1周1マークで先頭に立つものの、上平が強烈な伸びを生かして1周2マークを先マイし、池田に追いつく展開。2周1マークで池田が再度突き放し、上平の猛追を振り切って優勝を決めた。
池田はこの優勝で年末のグランプリ出場に向けて大きく前進した。また池田はSGオーシャンカップの出場権がなかったものの、今大会の優勝で出場を決めるという幸運をもたらした。10月開催の地元・とこなめSGボートレースダービーも出場圏内の上位につけており、出場が濃厚となっている。厳しい状況に置かれていたものの、年末の大勝負に向けてさらにギアを上げた池田は誰にも止められないだろう。
6月にボートレースとこなめで開催された開設69周年記念競走G1トコタンキング決定戦で、4日目から追加あっせんで参加した三浦洋次朗が、G1初出走で初勝利を決めた。節間で4回走り、初勝利を含み2回舟券に絡む活躍を見せた。
舞台となったのはG1トコタンキング決定戦4日目の第6レース。枠なり3対3の隊形から全員がコンマ0台でスリットを通過。三浦もコンマ08のスタートを決めて、1周1マークでまくり差しを仕掛けた。これが見事に決まり市橋卓士と先頭争いをしていると、市橋が無念のフライング宣告で戦線離脱。三浦が1位に躍り出ると後続艇を突き放して1着でフィニッシュした。レース終了後の勝利者インタビューでは平本真之と河村了に見守られながらレースを振り返った。その後はG1初勝利を兼ねた水神祭も行われ、愛知支部の皆に囲まれて祝福を受けた。その節の最終出走レースでも3着で舟券に絡む活躍を見せてG1初出走の幕を閉じた。
三浦は7月からA1級に初昇格を果たしており、今後はG1戦線のあっせんが増えるだろう。そして三浦はまだ成し遂げていないことがある。それは初優勝だ。A1で悲願の初優勝を決めるため、日々精進する姿を追い続けたい。