活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手を
それぞれピックアップします。
2020年後期の審査期間も残り2カ月となった。どの選手も新期への成績を意識する頃だが、池田浩二の2020年後期成績には目を見張るものがある。現時点で1着20本で3Vと、勝負所を外さない走りを続けている。
池田は2月に蒲郡でのG1東海地区選手権に出場。1号艇に組まれた初日のドリーム戦では、2着の井口佳典に2秒以上差をつける逃走劇を披露すると、予選ではトップの座を狙い、菊地孝平と一進一退の攻防を繰り広げる。わずか得点1点差で予選1位は譲ってしまったものの、2号艇で迎えた優勝戦では、ここしかないという角度の差しを決め、まさに「ブルーインパルス」な今期3度目のVを飾った。
昨年は後半に膝のケガで長期欠場を余儀なくされ、グランプリでもファイナル進出を果たせず苦渋の年となった。まだ完治には至らないようだが、その影響もブランクも感じさせない強い走りを魅せている。愛知のスター・池田浩二の完全復活までそう時間はかからない。
今期A1級に初昇格した松竹大輔が、G1戦初出場となった蒲郡の東海地区選手権で初勝利を挙げた。そしてこの節で、松竹は今期成績で自己ベストを更新せんばかりの、近況の好リズムっぷりを見せる。
結果を出したのは3日目第2レースだった。4コースから鮮やかな差しを決めると、その後はターンマークを周る度にリードを広げ、G1初勝利を手にした。さらに続く第7レースでは、1号艇の絶好枠からきっちりと逃げて、連勝。予選11位で準優勝戦へと駒を進める大躍進。勢いそのままに優出…とはならなかったものの、最終日には再び逃げで3勝目を飾り、地元のファンに確かな実力をアピールした。
初勝利を挙げた3日目には水神祭が行われ、師匠の赤岩善生とともに水面にダイブ。寒空の下、観客席から声援を送るファンに手を振って応えた。好機を逃すことなく破竹の勢いで勝ち星を重ねる松竹の走りに、今後も目が離せない。