活躍めざましい地元選手を毎月2名ずつレポート!
SGやG1で戦っている有名選手&ベテラン選手と
メキメキ力をつけてきている若手選手を
それぞれピックアップします。
2022年の平本真之は本調子ではなかった。その年の優出数は9回に対して優勝数は0回。しかし2月の若松一般戦で優勝し、長いトンネルからの脱出が見えてきた。復調を見せたまま次節の芦屋G1へ乗り込んだ。
G1芦屋周年では順当に結果を残していき、予選最終結果は羽野直也と並んで同率一位であった。羽野と得点率・着順まで同じだったものの、レースタイムでわずかに平本が上回った。準優勝戦は6号艇・原田幸哉の前付けや外枠勢が早いスタートを決めたこともあって、3号艇・寺田祥にまくられ2着となった。優勝戦は4号艇で出走し、スタート合戦となった。全選手がコンマ0台の早いスタートとなったためにフライングが発生。平本はコンマ06のスタートで難を逃れ、3着でG1周年を終えた。
芦屋での優出を糧にG2びわこ秩父宮妃記念杯へ挑んだ平本は、予選オール3連対の好成績を残し、1位通過を果たした。前節に続いて1位通過したため、平本は自信につながったと同時に不安もあったかもしれない。準優勝戦ではうねり水面での激戦。1周1マークで5号艇・大久保信一郎に差され、前節と同じ展開が頭をよぎった。しかし2周1マークで逆転に成功し、見事優勝戦のポールポジションを獲得した。優勝戦はほぼ横一線のスタートで、他艇を寄せ付けない逃走劇を披露し、見事優勝を果たした。
優勝した平本はファンの前で開催された表彰式では笑顔でインタビュアーの質問に答え「すごいうれしい。昨年は全然だった。今年はグランプリ出場を目指して頑張りますので応援をよろしくお願いします。」とコメントを残した。復活ののろしを上げた平本は年末に向けて、さらにギアを上げていき、半年先の目標へ突っ走るだろう。
久しく優勝から遠ざかっていた佐藤博亮が桐生一般戦で優勝した。これは昨年2月の芦屋以来であり、通算5Vであった。佐藤はデビューして以降、2019年から毎年優勝を記録している。
3月のレースは全節で予選突破を果たしており、好調の波に乗っていた。尼崎一般戦では準優勝戦で不良航法を取られたため、優勝戦へ進出することはできなかった。次の若松一般戦では優勝戦へ進出して5着でレースを終えた。あと一歩が届かない状態であった佐藤は桐生一般戦で覚醒する。予選をオール2連対でトップ通過した佐藤は準優勝戦で3号艇・大澤普司のまくりをブロックして逃走。見事優勝戦1号艇の座を手に入れた。優勝戦でも3号艇・佐藤翼のまくりをブロックし、ポールポジションを譲ることなく優勝のゴールを駆け抜けた。
11月末から2月後半まで長期にわたるF休み期間を経た佐藤だったが、神がかった成績で3月を乗り越えた。この調子をキープして4月以降の活躍にも注目していきたい。